呉三津田野球部@保護者会








≪野球部OBよりメッセージ≫


三津田高校野球部で学び得た心の財産


 私の高校生活は、一言で言えば「忙しかった」という言葉につきます。しかし、この生活が誰にも負けない「充実」だったのだと思います。
 学校から家の遠い私は 登下校だけで二時間以上かかりました。そのうえ 放課後や長期休みを返上し 野球に熱中しました。このような生活は 周りの人々には、「部活動」は無駄なものと見えるかもしれません。
 しかし 私にとって 三津田野球部に所属し最後までやり遂げた三年間は、かけがえのないものであり、たくさんのものを得ることができたと断言できます。
 まず 私は三津田野球部を通して 感謝の心の大切さを学びました。
思い返してみれば部活、勉強ともに思うように結果が出ず 悔しくて悩むことが何度もありました。それでも続けられたのは 先生や仲間、そして何より両親の支えがあったからだと思います。野球は決して一人ではできません。感謝の心を持ってこそ 友情や絆は深まり、そしてそれが自分の心身の成長につながるのだと学びました。
 そして 努力の重要性です。
努力をすれば必ず結果につながるものではないと思います。しかし、努力をしないことには満足する結果は得られません。だからこそ、仲間と助け合い励ましあい ときには競い合って練習することが大事なのではないでしょうか。
これは 野球だけではな、く勉強にも言える事です。大きな夢を持ち その夢に向かって努力をする大切さを 三津田野球部3年間で学びました。
 それから、なにより良かったのは 体力と強い精神力、集中力の向上が図れた事でした。
野球を通じて壁にぶち当たった時 それを乗り越える精神力を養えたのは 大学受験にも大いに役立ちました。体力、集中力を向上できたことは 大学受験の時 そして大学在学中の今も大いに生きています。
 挙げればきりがありませんがこの学校、この野球部でしか得られない財産がたくさんあったと思います。三津田野球部のみなさん、すばらしい仲間とともに 明るくそして楽しく充実した高校生活を送ってください。大学受験は学力だけでなく 体力、精神力、集中力が勝負です。それを鍛える為にも 野球部でしっかり頑張って下さい。
 このホームページを見ている 野球が大好きな中学生がいたら、ぜひ呉三津田高校野球部に入部する事をおすすめします。素晴らしい環境の下で 素晴らしい仲間と、野球と勉強の文武両道ができる学校は呉三津田高校野球部が一番だと思います。

古 川(59回生 20歳)
北海道大学工学部2回生
2010.2




三津田高校野球部の皆さんへ


2009年夏の予選初戦突破おめでとうございます。
そしてありがとう。
君たちの頑張る姿をみれてうれしくそして頼もしかったです。
実は7回裏しかみていませんが、あのピンチをしのいだ時には 4歳の娘も一緒になって手をたたきました。こんなに胸が躍ったのも久しぶりでした。
野球部を卒業してはや20年。あのころと同じユニホームを着た君たちの頑張っている姿をみてあのころの自分たちを思い出すことができました。
近頃は野球さえみなくなっていました。
たまたま娘と二河プールへ行く途中で球場が盛り上がっており、スコアボードを観るとなんと三津田の試合でした。
娘に<ごめんね。お父さんの高校が試合してるので どうしても見たいんだ>といって急いで球場に入りました。7回の裏だけみて勝利を確信し、後ろ髪を引かれながらプールに行き 終了のサイレンはプールでききました。
家に帰って どきどきしながらインターネットをみて喜びました。
次は県工ですね。
打たれても、エラーをしても、凡打してもとにかく思い切って振って、投げて、走ってください。
健闘を祈ります。
山口 厚(40回生 38歳)
国立病院機構呉医療センター
消化器内科
2009.7





「進学校は弱い」は単なる先入観

 野球名門校と進学校の大きな違いは、練習時間の長さにあるといえます。
名門校では、授業時間を除けば 早朝から夜遅くまで厳しい練習を積んでいます。
これに対し、進学校の練習時間は主に放課後2〜3時間程度といったところ。
しかし、練習量を次式のように定義すると、単純に練習時間の長さが 両校の実力差を生む決定的な要因ではないことが分かります。



 例えば 効率を1から2とした場合、半分の練習時間で同じ練習量を達成することができます。さらに効率が大きくなれば、練習量は飛躍的に向上します。
私はここに 進学校の野球のおもしろさがあると考えています。
正しい基礎と革新的な野球観をもって、より高効率な練習を自分たちで創造し実践するのです。
 さらに、考える野球を軸に改善を重ね より洗練された野球を次世代へと受け継いでいく。これは、チームが強くなるために 選手一人ひとりに託された使命でもあります。その使命を果たすべく、選手たちは日々努力を重ねています。
自分たちの勝利のために、そして、将来入部してくる皆さんのために。

 質実剛健の校訓のもと、研ぎ澄まされた身体と精神、豊かな叡智の先に、きっと素晴らしい野球が見いだせると 私は信じています。
強い高校野球、そして人々の心を打つ魅力的な高校野球は 進学校の中にもあるのです。
原 田(52回生 25歳)
広島大学大学院 博士後期課程

2008.12





高校野球の仲間は一生の仲間!

 私は高校野球を3年間やった中で、仲間と過ごした時間がとても大切に思えます。
野球は一人ではできません。しかし、それは私にとっては試合だけではなく、練習あるいは日常生活や勉強においてまでもいえることでした。
 練習は厳しく、体力的にも精神的にもきついものです。しかし、仲間がいることで、励ましあい、時には厳しい言葉をかけ合って厳しい練習を乗り越えることができます。
また、部室ではいつもバカな話で笑い合っていました。たまの休みがあれば一緒に遊んで、試験があれば点数を競い合ったりして、野球部の仲間には常に支えられていたような気がします。
それはもちろん同級生だけではなく、先輩や後輩にもいえることです。
いざ大会となるとひとつの目標に向かって、チームが本当にひとつになっていました。
 そうやって築かれた友情の絆は強く、今でも同級生や先輩、後輩と集まってお酒を飲んだりします。
 野球部の3年間は楽しいことばかりではなく、苦い思い出もありましたが、今ではどれも笑って話せるいい思い出です。

 また、野球部は受験勉強がおろそかになると思われがちですが、それは何の根拠もなく、むしろ野球部OBは素晴らしい進学実績を残してきていると思います。
私は3年間野球を頑張って、そのなかで様々な壁を乗り越えることによって、根気強く努力する資質が身に付くのではないかと考えています。
実際、ほとんどの人が本格的に受験勉強を始めるのは引退した後の7月、8月あたりからではないでしょうか。もちろん、早くから始めるにこしたことはないですが、厳しい練習を3年間頑張ってきた野球部の選手ならそれからでも十分なのです。

 白球をがむしゃらに追いかけた3年間は、私にとってかけがえのない3年間です。
今でもたまに高校時代に戻りたくなることがあります。
 高校野球は今を逃せば一生できません!
三津田球児のみなさん、悔いのない3年間を過ごし、
そして甲子園目指して頑張ってください!

山 本(57回生 21歳)
広島大学理学部3回生


2009.2